第73回日本栄養改善学会学術総会

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ご挨拶

第73回日本栄養改善学会学術総会
会長 高松 伸枝
別府大学食物栄養科学部食物栄養学科 教授

 第73回日本栄養改善学会学術総会を、2026年9月11日(金)から13日(日)までの3日間、別府大学で開催できますことを大変光栄に存じます。全国各地からお集まりいただく皆さまを、九州・沖縄支部実行委員会一同、心より歓迎申し上げます。

 このたびの令和8年熊本地震により亡くなられた方々に、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。なお会期中には、JDA-DAT(日本栄養士会災害支援チーム)による被災地の栄養・食生活支援の取り組みを共有するミニセッションを開催いたします。

 近年、超高齢社会の進展、食環境と価値観の多様化、個別化された栄養ケア、フードシステムの持続可能性など、栄養学を取り巻く課題は複雑化しています。人々の健康と持続的な幸福(Well-being)の実現には、多面的で包摂的(Inclusive)な栄養支援が求められます。

 本総会では、「ウェルビーイングを描く栄養学」をメインテーマに、「多様な食を支える科学と実践の融合知」を副題に掲げました。基礎研究から臨床・地域・教育の現場へ知をつなぐトランスレーショナルサイエンスの視点を重視し、研究成果の社会実装を見据えながら、複雑化する健康・社会課題に対する栄養学の役割を考えます。

 また、医学、情報科学、行動科学、教育、地域・社会システムなど、多様な領域との連携を通して課題を多角的に捉え、学際的に解決策を探ることも本総会の重要な視点です。

 こうした趣旨を踏まえ、基調講演では、筑波大学の柳沢正史先生に「食と睡眠からウェルビーイングへ―睡眠『見える化』の社会実装」をご講演いただきます。特別講演では、筑波大学の落合陽一先生に「デジタルネイチャー時代の食生活文化研究」、十文字学園女子大学の山本茂先生に「日本の栄養士としての国際貢献」をご講演いただき、異なる専門領域から栄養学の新たな可能性を考えます。

 隔年開催の日韓合同シンポジウムは、重要な国際交流企画です。「The Japan-Korea Symposium 2026」として、「栄養プロファイリングモデルの開発と実装」をテーマに両国の成果と課題を共有します。このほか、シンポジウム、教育講演、一般演題、研究自由集会、学生・若手学会員の交流、高校生によるポスター発表「ジュニア栄養改善学会」、市民公開講座など、世代や専門領域を越えた交流の場を設けました。加えて、例年に続き示説演題での若手学会発表賞の表彰をいたします。

 また、開会式では別府市長、学術交流会では大分県知事よりご挨拶を賜り、開催地からも皆さまを温かくお迎えいたします。

 大分県での開催は、1995年の第42回大会以来31年ぶりとなります。学びと交流に加え、別府・大分の食、温泉、文化にも触れていただけましたら幸いです。

 本総会で生まれる対話と協働が、これからの栄養学と人々のウェルビーイングを支える力となることを願っております。開催にあたり、ご支援、ご協力を賜りました関係各位ならびに準備・運営にご尽力いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。

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