ご挨拶
別府大学食物栄養科学部食物栄養学科 教授

このたび、第73回日本栄養改善学会学術総会を、2026年9月11日(金)から13日(日)の3日間、大分県別府市の別府大学において開催させていただくこととなり、大変光栄に存じます。
近年、超高齢社会の進展、食環境と価値観の多様化、個別化された栄養ケアのニーズ増加、フードシステムの持続可能性など、栄養学を取り巻く課題は複雑化しています。こうした状況の中で、人々の健康と持続的な幸福(Well-being)を実現するためには、多面的かつ包摂的(Inclusive)な栄養支援が求められます。本総会では「ウエルビーイングを描く栄養学」をメインテーマに「多様な食を支える科学と実践の融合知」を副題として掲げ、基礎研究から疫学・介入研究、臨床・地域・教育の現場へと知をつなぐトランスレーショナルサイエンスの視点から、成果の社会実装をともに考える機会としたいと存じます。
プログラムにおいては、本学会主要領域を網羅したシンポジウムや関連学会との合同シンポジウム、日韓合同シンポジウムに加え、他分野の専門家による特別講演、教育講演、市民公開講座を計画いたしております。また、一般演題は口頭および示説発表により、多くの研究発表と活発な討論の場を設け、例年同様、若手研究者の優れた発表の表彰も行います。開催形式は現地参加を原則としつつ、一部オンデマンド配信を併用し、多様な参加形態に対応いたします。
大分県での開催は1992年の第42回大会以来34年ぶりとなります。別府市は豊かな自然と温泉文化、「別府八湯」に象徴される豊富な湯量に恵まれた地域です。会場となる別府大学は創立110年を超える歴史を有し、地域に根ざして歩んできた学府であり、周辺には地熱現象を観賞できる「地獄めぐり」や、湯けむり立ちのぼる共同温泉が点在します。また、国宝宇佐神宮、由布院やハーモニーランドなど多彩な観光資源と、とり天、関アジ、ふぐ、豊後牛など地元料理もお楽しみいただけます。学会前後を利用してこれらの魅力に触れていただければ幸いです。なお、別府市・大分市内の宿泊につきましては、お早めのご予約をお願いいたします。
年に一度の学術総会は、研究者同士が交流し親睦を深めるとともに、新たな知見の創出と研究ネットワーク構築の場でもあります。皆さまの積極的なご参加を九州・沖縄支部実行委員会一同、心よりお待ち申し上げております。
